浜松餃子の特徴って、宇都宮餃子とどう違うの?そんな疑問を持つ方も多いはず。
にんにくや皮、もやしの添え方など、浜松餃子には独特の魅力があります。
この記事でわかること
浜松餃子の特徴を初心者にもわかりやすく、丁寧に解説していきます。
地元で愛される理由やおすすめ店、自宅での再現レシピまで網羅した内容です。
Contents
浜松餃子とは?魅力を解説!
静岡県浜松市。クルマと音楽の街として知られていますが、実はもうひとつの顔が“餃子のまち”!
地元の人にとっては、子どものころから当たり前に食卓に上る存在であり、遠方から訪れる観光客の胃袋もつかむご当地グルメです。
浜松餃子の魅力は、一口目から感じられる軽やかな味わい。ニンニクが強すぎず、皮はパリッと香ばしく、中の餡はあっさりジューシー。
家庭でも日常的に登場する料理でありながら、専門店の一皿にはプロの技が詰まっています。

浜松餃子の特徴|宇都宮餃子との違いとは?
浜松と双璧をなす餃子の名産地といえば、栃木県の宇都宮。どちらも“餃子日本一”を競い合ってきた都市ですが、実は味やスタイルが違います。
味の特徴
宇都宮餃子は、ニンニクのパンチがしっかり効いていて、がっつりした味わいが特徴。
一方、浜松餃子はキャベツ多めで、あっさり系。軽やかでサクッと食べられるため、たくさん食べたい人にはぴったりです。
餃子 | 特徴 |
浜松餃子 |
|
宇都宮餃子 |
|
焼き方にも違いがあります。
焼き方の違い
宇都宮餃子は普通に並べて焼くスタイルが主流
浜松餃子は円形に並べて焼き、中心にもやしを添えるというユニークなスタイルが定番
皮に関しても、宇都宮餃子はモチっとした厚めの皮が多く、浜松餃子は薄めでパリッとした食感を重視。
どちらが好みかは完全に“派閥”の問題かもしれません。
浜松餃子のこだわり食材と味の秘密
浜松餃子には合計4つのこだわりが詰まっています。
4つのこだわり
- にんにくの使い方と香り
- もやしが添えられる理由
- キャベツと豚肉の配合比
- 食感を支える皮の違い
それぞれ詳しくご紹介していきます。
にんにくの使い方と香りのバランス
浜松餃子の魅力のひとつは、にんにくの使い方のバランス。ガツンと香るというより、ほんのり香ばしく、後を引かないさわやかさがあります。
これは、地元の人たちが「毎日でも食べたい」と思える味を追求した結果。
お昼にも気にせず食べられる“やさしい餃子”という位置づけが強く、素材の風味を引き出す絶妙な量に調整されています。
もやしが添えられる理由と意味
浜松餃子といえば、中心にもやしが添えられている円形の盛り付けが有名。このもやし、実は飾りではなく味のバランスを整える重要な役割なんです。
アツアツの餃子の脂をやさしく中和し、口の中をさっぱりとリセットしてくれる名脇役。昔は単に余った野菜を添えていたとも言われていますが、いまや“浜松餃子らしさ”を象徴する存在となっています。
あっさりジューシーの秘密はキャベツと豚肉の配合比
浜松餃子の餡には、キャベツがたっぷり!白菜よりも甘みが強く、シャキっとした歯ごたえがあるため、食感と風味が引き立ちます。
豚肉との配合も絶妙で、重たすぎず、でも旨みはしっかり。
この黄金比が、軽やかさと満足感を両立させるカギとなっています。
食感を支える皮の違いとは?
浜松餃子の皮は、薄めで焼き面がパリッと仕上がるタイプが主流。薄すぎるわけではなく、もちっと感もわずかに残しつつ、あくまで軽やかさ重視です。
皮とキャベツ中心の餡が絶妙にマッチして、いくらでも食べられる餃子が完成するのです。
現地で聞いた!浜松市民のおすすめ餃子店
浜松で餃子を食べ歩くなら、まずは地元の人の声を頼りにしたいところ。
観光客に人気の有名店もいいですが、地元民が通うお店には、長年愛されてきた理由があります。
おすすめの浜松餃子のお店
- 福みつ
- 餃子の砂子
- 浜太郎
- 濱松たんと
福みつ
「浜松で餃子といえば?」と地元の人に聞くと、かなりの確率で名前が挙がるのが『福みつ』。
駅からは少し離れた住宅街にありながら、ランチどきや夕方には駐車場が満車になるほどの人気ぶりです。昭和レトロな外観と店内も、どこかホッとする雰囲気!
福みつの餃子は、一つひとつがふっくら大きめで、見た目のインパクトもなかなか。中身はキャベツたっぷりで甘みがあり、ニンニクは控えめ。
外はパリパリ、中はジューシーという理想的な仕上がりで、一口食べれば箸が止まらなくなります。
焼きたての餃子と一緒に、ライスと味噌汁のセットで注文する人がほとんどです。昼からガッツリいきたい人も、お腹を満たしつつ後味は軽いので、満足感とさっぱり感が両立しています。
地元の常連が家族連れで通い続ける理由、それは「何度食べても飽きない味」。観光で訪れる人にも一度は味わってほしい、浜松餃子の王道ともいえる名店です。
住所 | 静岡県浜松市中央区佐藤1-25-8 |
アクセス方法 | 八幡駅から徒歩で約15分 |
料金 | 小定食(餃子10個):1,030円・餃子10個単品:700円 |
公式HP | https://x.com/fukumitsugyouza※公式X |
餃子の砂子
観光ガイドにはあまり載っていないけれど、浜松市民から“本当は教えたくない店”として名前が挙がるのが「餃子の砂子」。
決して派手ではない、むしろ控えめな店構え。それでも夕方には近所の常連たちで賑わう、まさに地元密着型の人気店です。
ここの餃子は、まるで家庭の味をプロが極めたような印象。キャベツの甘みがしっかりと感じられ、肉は主張しすぎず全体がふんわりとまとまっています。
皮は薄くてパリパリ、噛むほどにじんわりと旨みが広がっていくタイプです。
特に印象的なのは、そのお得さ!1人前6個で200円と毎日でも食べられるリーズナブルさが魅力の一つです。
観光客向けというより、地元の暮らしに根ざした一軒ですが、だからこそ、リアルな“浜松の味”を体験できる貴重なスポットです。
住所 | 静岡県浜松市中央区有玉北町1589 |
アクセス方法 | さぎの宮駅から徒歩で約5分 |
料金 | 餃子1人前(6個):200円 |
公式HP | – |
浜松餃子の浜太郎
浜松餃子を語るうえで、近年注目度が高まっているのが「浜松餃子の浜太郎」。市内に複数店舗を展開し、地元の人はもちろん、観光客からの支持も厚いお店です。
赤(ニンニク入り)と白(ニンニクなし)の2種類のほか、エビ餃子やチーズ餃子など、12種類もの餃子が楽しめるという、ユニークなスタイルでも知られています。
赤は定番のニンニク入りの濃厚なタイプ。キャベツたっぷりの餡に、にんにくが香る濃い味わいが特徴で、いくつでも食べられる軽さが魅力。
浜太郎のすごいところは、単に味のバリエーションがあるだけでなく、素材に対するこだわりも徹底している点。国産食材を中心に、キャベツや豚肉は産地や鮮度にこだわり抜いて選定。安全でおいしいものを提供したいという姿勢が、どの餃子からも伝わってきます。
さらに、テイクアウトやお土産用の冷凍餃子も充実していて、自宅でも気軽に浜松餃子を楽しめる点も人気の理由のひとつ。
イートインだけでなく、お持ち帰り需要にもしっかり応えている、今どきの進化系餃子店です。
住所 | 静岡県浜松市東区半田山5-2-1※本店の住所 |
アクセス方法 | 浜松駅から車で約30分 |
料金 | 赤餃子6個:385円、12個:770円 |
公式HP | https://www.hamatarou.jp/ |
濱松たんと
浜松駅から歩いてすぐの場所にある「濱松たんと」は、餃子だけでなく、地元の名物を一緒に楽しめると評判の居酒屋スタイルのお店です。
店内は活気があり、観光客から地元の仕事帰りの人たちまで幅広い層に親しまれています。
看板メニューの浜松餃子は、キャベツの甘みを活かしたあっさり系。皮はパリッと香ばしく、焼き加減も絶妙です。にんにくはほんのりと香る程度で、食べやすく、誰と一緒でも気にせず楽しめる味わい。
もやしが添えられた盛り付けも、浜松餃子らしさをしっかり演出しています。
「濱松たんと」の魅力は餃子にとどまらず、浜名湖産のうなぎや地魚のお刺身、静岡茶を使った創作メニューなど、地元ならではの味覚が勢ぞろいしている点にもあります。餃子を入り口に、浜松の食文化を丸ごと楽しめるラインナップです。
お酒も静岡の地酒を中心に豊富に揃っていて、餃子との相性も抜群。
旅の夜にふらっと立ち寄って、餃子をつまみに一杯…そんな過ごし方がぴったりの一軒です。
住所 | 浜松市中央区田町330-1 マビーセブン1階※本店の住所 |
アクセス方法 | 浜松駅から徒歩で約3分 |
料金 | 7個:528円、14個:1056円 |
公式HP | https://tanto-otabe.com/ |
観光客にもおすすめ!浜松餃子の楽しみ方
観光で浜松を訪れるなら、餃子は外せないご当地体験のひとつ。浜松駅周辺や繁華街には餃子専門店が点在し、どこに入っても外れなし。
観光とセットで楽しむなら、「浜松餃子まつり」の開催日を狙って訪れるのもおすすめ。多くの人気店が一堂に会するイベントで、餃子好きにはたまらない祭典です。
お土産にもぴったりな冷凍餃子も豊富。クール便で全国発送している店舗も多く、自宅に帰ってからもう一度“浜松の味”を堪能できます。
浜松餃子まつりの詳細
- 「浜名湖餃子まつりinボートレース浜名湖」日程:2025年1月11日(土)〜13日(月・祝)
- 「浜松オート 餃子フェス」日程:2025年3月29日(土)、30日(日)
浜松餃子を自宅で作るコツとレシピ紹介
浜松餃子を自宅で再現するなら、まずはキャベツを細かく刻み、水分をしっかり切ることが重要。豚ひき肉との配合は、キャベツがやや多めになるようにすると、あっさり感が出せます。
ポイントを抑えることで家庭でも“本格浜松スタイル”を楽しめます。
🍳 浜松餃子の基本レシピ(約40個分)
材料
- 餃子の皮(薄めタイプ)…40枚
- キャベツ…300g(みじん切り)
- 豚ひき肉…200g
- にんにく…1片(すりおろし/お好みで調整)
- しょうが…1片(すりおろし)
- ごま油…大さじ1
- 醤油…小さじ2
- 酒…小さじ2
- 塩・こしょう…少々
- 片栗粉…小さじ1(キャベツの水切り用)
- もやし…適量(トッピング用)
- サラダ油・お湯…各適量(焼くとき用)
【下準備】
- キャベツをみじん切りにして、軽く塩をふって10分置く。
- 水気をしっかり絞って、片栗粉をまぶす(肉汁を吸ってべちゃつきを防ぐ)。
1.【タネを作る】
- ボウルに豚ひき肉を入れ、調味料(にんにく、しょうが、ごま油、醤油、酒、塩・こしょう)を加える。
- 粘りが出るまでしっかり混ぜる。
- キャベツを加え、全体がなじむまで手でさっくり混ぜる。
2.【包む】
餃子の皮にタネをのせ、縁に水をつけてひだを寄せながら包む。
3.【焼く】
- フライパンに油をひき、餃子を円形に並べて中火で焼く。
- 底に焼き色がついたら、餃子の1/3高さまでお湯を注ぐ。
- フタをして5〜6分蒸し焼き。
- 水分がなくなったらフタを外し、ごま油を回しかけてパリッと仕上げる。
4.【仕上げ】
中心にもやしをゆでて盛り付ければ、浜松スタイルの完成!
浜松餃子に合うサイドメニューと飲み物
餃子だけでも満足感は高いですが、合わせるサイドメニュー次第で食卓はさらに豊かに。
たとえば、中華スープや春雨サラダ、冷奴など、あっさり系のおかずと相性抜群!
飲み物は、キリッと冷えたビールが定番ですが、あえて日本酒を合わせるのもおすすめ。香り控えめの純米酒なら、浜松餃子の風味を壊さず、絶妙に引き立ててくれます。
お酒が苦手な方は、レモン水や炭酸水など、口の中をすっきりリセットしてくれる飲み物をチョイスするといいですよ。
まとめ|浜松餃子の特徴を知れば、もっと美味しくなる
浜松餃子は、地元に根付いた“毎日食べたくなる餃子”。あっさりしているのに旨みはしっかり、何個でも食べられる軽やかさが魅力です。
ニンニク控えめで昼でも安心。キャベツの甘みとパリパリの皮、そしてもやしの添えられた見た目も印象的。
現地で食べるのはもちろん、冷凍や手作りでも味わえる浜松餃子。この記事を読んだら、きっと一度は試してみたくなるはずです。